視察報告


視察について

「視察」というと議員の物見遊山であるようなイメージを持っている方も少なくないと思います。
かく言う私も、議員になるまで少なからず同じような考えを持っていました。

今では自宅にいてもインターネットなどで多くのことが調べられるのも事実です。また、電話を使って取材をすることでも、おおよその知識を得ることができます。しかし実際に視察に行ってみて、行かなければ感じられない多くのことがあることを知りました。

それは雰囲気や気持ちというような、文字通り「気」であり「熱」です。

現在、日本全体が人口減少時代を迎え、全国で「地方創生」というまちおこしに取り組んでいます。それは、この立川市でも同じです。

しかし地方都市に赴き、その自治体の職員から話を伺うときに伝わってくるのは、都下とはいえ東京にいては感じられない危機感、切迫感です。そんな中で、多くの自治体がときになりふり構わず様々な施策を展開しています。

具体的な先例とともに、そうした現場の気持ちと熱を持ち帰り、立川市のこれからに備える施策へと活かしていく。そのための行動が視察だと考えています。

視察

福岡市無料公衆無線LANサービス 「Fukuoka City Wi-Fi」について (2015/02/04)

現市長の公約の下、福岡市では公衆無線LANの整備が官主導で行われている。①来街者の利便性向上 ②市の情報発信力強化 ③災害時の活用 をその目的とした公衆無線LAN整備は、平成24年の開始以来、およそ5倍へと拡大。民間での整備も拡がっている。

今後は民間施設への設置拡大のほか、利用者の拡大と利用時の利便性向上を求めていく。さらに利用者情報を収集したビックデータの活用を将来的に、市の発展と新しいビジネス創造へどのように繋げていくかが大きな課題である。

 

周南コンベンションシティの推進について(2015/02/03)

日本全体が人口減少社会に向かう中で、平成15年に人口16万人弱であった山口県周南市は、11年後の平成26年には15万人弱とおよそ1万人の人口が減少した。

今後の人口増加策として、周南市の現市長は交流人口を増やすことを決定。交流人口とはその土地を訪れる人の人口のことで、それに対して住む人の数を定住人口というが、周南市は両者の中で交流人口に注力するとして平成24年、「コンベンションシティ」の推進を決める。

コンベンションとは国内外の会議やイベントのことで、それを行う環境を整備している都市をコンベンションシティという。周南市には文化・スポーツ施設が充実していることから、新規施設をつくるのではなく、既存施設の活用でコンベンション誘致を推進している。

 

第76回全国都市問題会議 (2014/10/09~10)

10月9日・10日の2日間、高知県高知市で第76回全国都市問題会議が開催され、全国から集まった区市議会議員とともに出席しました。この全国都市問題会議は毎年1回開催され、地方自治や都市問題についての研修が行われます。

地域包括ケアシステム「尾道方式」の視察(2014/08/19)

尾道市は地域包括ケアシステム「発祥の地」であり、旧御調町(平成17年に尾道市に合併)で1980年代に医師会主導のもと体制構築。入院から在宅に向けた支援を患者関係者全員が集い、「顔の見える」連携を意識していることが特徴である。

尾道市の先進的な取り組みは「尾道方式」と呼ばれるが、実際には尾道市内だけでも旧御調町地域、旧尾道市地域、そして旧向島町地域で取り組み方が違う。それぞれの地域特性に合ったシステムづくりが重要。