国立国会図書館と立川市の図書館をつなぐ「デジタル化資料送信サービス」

平成27年第3回定例会(2015年9月25日) 議事録より

◯6番(大沢純一君)

図書館サービスの充実についてです。

本市が多摩地域の中心都市であるということは、この議場にいる全員が自負されていることだと思います。中心とは、人、物、情報が集まってくるところでありますが、その情報の集積地の一つである図書館、この情報を集積し、市民へ提供する図書館サービスという点について充実を求めたいと思います。

本年、第2次図書館計画が策定されましたが、このサービス充実については、今後の計画をどう考えているのかお示しください。

◎教育長(小町邦彦君)

図書館サービスの充実についての御質問でございます。

平成27年度は、4月から全ての地区館に指定管理者制度を導入いたしまして、地区館の開館日、開館時間を拡大し、7月1日からは中央図書館の平日開館時間を1時間延長するとともに、6月3日より国分寺市と7月1日より東大和市とそれぞれ相互連携を開始いたしまして、利便性の向上に努めてまいりました。

9月1日からは、DVDの貸し出しサービスを開始するなど、図書館サービスの拡充に取り組んでいます。図書館システムにつきましては、平成25年度に導入したセルフ貸出機、返却機等、IC機器などを活用いたしまして、貸し出し、返却手続の効率化や利用者のプライバシー保護等に努めており、引き続き地域の情報拠点として、暮らしに役立つ身近な図書館として利用者のニーズを的確に把握し、市民満足度のさらなる向上に取り組んでまいります。

以上でございます。

◯6番(大沢純一君)

図書館サービスの充実についてですけれども、今、図書館に対してはさまざまな役割が求められるようになってまいりまして、市民の期待や要望も少なくありません。そんな中で、今、先ほど御答弁にありましたとおり、さまざまな取り組みを図書館に対してはしていただいているというふうに思っております。

その上で今回策定されました立川市第2次図書館計画では、2の図書館サービスの充実、こういう項目の中で、従来から行っている公立図書館との相互貸借や、国立国会図書館からの資料借用を積極的に行うこと、また多様な利用者に応じた図書館サービスの提供として、ICTの進展に伴い、さまざまな形態の資料、サービスが新たに開発されているため、情報の収集、調査、研究を行い、新たなサービスの形態について模索しますと記されております。

ここで、私のほうから今回提案させていただきたいのが、国立国会図書館との連携です。具体的には、デジタル化資料送信サービス、これを本市でも利用することを求めたいと思います。
このサービスは、国立国会図書館と全国の図書館をインターネット回線でつないで、国立国会図書館がデジタル化した資料を他の図書館で閲覧、複写できるサービス、こういうものなんですけれども、既に去年、平成26年1月から全国で行われております。

これには、利用する図書館側に、このサービスを受ける側の図書館に閲覧用の端末と管理用の端末、そして資料複製、印刷ですけれども、用のプリンターがあれば、国会図書館との間に利用料は発生しないというふうな、こういうものになっておりますけれども、現在は、多摩地域でも八王子市、調布市、稲城市、東村山市、東久留米市、青梅市、日野市とこの七つの市で行って
おりまして、中でもお隣の日野市では、多摩で唯一市内全域の図書館で閲覧できる、こういう環境を整えました。

なお、本市では、現在都立多摩図書館でこのサービスを行っておりますけれども、御案内のとおり、ここは平成28年末で国分寺のほうに移転をするという、こういうことになっておりまして、これにあわせて立川ではこのサービスがなくなってしまうという、こういうことにもなります。

そうした中では、本市の図書館サービスのあり方として、この国会図書館との連携、デジタル化資料送信サービスを早急に導入すべきと考えますが、いかがでしょうか。

◯教育部長(新土克也君)

議員から御提案いただいています図書館向けデジタル化資料送信サービスにつきましては、大変有効なサービスだというふうに認識しているものでございます。

ただ、現在立川市図書館のインターネット端末機器環境が、国立国会図書館が提示している要件を満たしておりません。国立国会図書館からの承認を得るためには、機器等の環境整備とともに、運用の見直しを行う必要があるため、サービス導入に向けて今後検討と準備を行ってまいります。

以上です。

◯6番(大沢純一君)

少し環境整備が必要なようですけれども、これは中心都市の役割としてぜひ行うべきだと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

これについて、さらに要望いたしますと、閲覧だけにするのか資料の複製、つまりプリントアウトもできるようにするのかという、こういう選択があるわけなんですけれども、現在都立多摩図書館が複製までできる、そういう環境を用意しておりまして、また多摩でサービスを行っている7市中5市が複製までできるという、そういう状況でもありますので、本市においても、この複製サービスまで利用できる環境整備をぜひお願いしたいと思います。

また、本市の子どもたちのことを考えますと、子どもたち、また御高齢の方もそうですけれども、住んでいる地域にある図書館で身近に使える、これは閲覧だけでもできるように、市内全部の図書館でできるよう、この整備もまた要望したいというふうに思います。


平成28年予算特別委員会(2016年3月3日) 議事録より

◯委員(大沢純一君)

おはようございます。
私のほうからはまず図書館の関連についてお伺いしたいと思います。

先般の一般質問のほうで、私のほうから国立国会図書館との連携ということで求めさせていただきましたが、来年度についてこれにかかわることが反映されているのかどうか、ちょっとお聞かせください。

◯図書館長(土屋英眞子君)

ただいま、国立国会のデジタル送信についてお尋ねいただきました。

おかげさまで機器関連の環境整備については今年度中で終了いたします。取り扱いについての部分をただいま整備している最中でございまして、それを今度は国立国会図書館のほうに申請して御承認いただければ使えるようになるということで、時期はまだはっきりいつとは申し上げられませんが、来年度中には御利用いただけるように準備を進めている状況でございます。

以上です。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です