砂川地域のまちづくり

令和2年第4回定例会(2020年12月2日)

◆5番(大沢純一君)

このコロナ禍の中にあっても、地元砂川地域の方々の関心の高い課題について伺います。

まずは、現在進んでいる武蔵砂川駅前の整備について聞きますが、ここは地元の議員が会派を超えて全員で取り組んでいるものであることを強く申し上げた上で、今回は私から伺うものです。

毎年行っている砂川地域の議員全員と地域の方々で行っている懇談会が、今年はコロナの影響で書面での意見交換となりました。その中でも、この武蔵砂川駅前の整備についてのコメントが複数あり、依然関心が大きいこと、また整備が進むにつれて期待が高まっていることを感じます。

沿道においても民間の建築が始まっているのを認識しておりますが、都市計画マスタープランの中でも、駅周辺に生活中心地として日常生活を支える機能等の集積をしていく旨が記載されております。

そういった方向性の下に、今後どのように進めていこうとされているのか、本市の考えを伺います。

◎市長(清水庄平君)

武蔵砂川駅前整備の進捗状況についてであります。

武蔵砂川駅北側は、都市計画マスタープランでは、北部中部地域の上水北地区に位置づけられており、歴史ある玉川上水周辺の自然環境やまとまった生産緑地を保全しながら、生活中心地である武蔵砂川駅を中心としたエリアでは、市街地整備や地域特性に合わせた日常生活を支える機能等の集積を進め、操業環境と住環境との調和等、多様な都市活動に対応できるまちづくりを進めることを目標としております。

武蔵砂川駅周辺地区まちづくり方針に基づき駅前広場整備が完了し、引き続き街区幹線道路の整備を進めているところでございます。

◆5番(大沢純一君)

今整備が進んでいる状況、今駅前の整備が一段落して、今度は街路のそういった整備になっていると、こういったことの答弁がございました。

武蔵砂川駅前整備として、今後、今御答弁あったとおり、市道2級25号線の整備が中心になっていくと考えますけれども、これについての進捗状況、お示しください。

◎基盤整備担当部長(平出賢一君)

市道2級25号線の整備の進捗状況につきましては、道路用地の取得率が全体の約76%となっておりまして、引き続き用地交渉に努めてまいります。

令和3年度は、駅前広場から市道北11号線までの約100メートルの区間につきまして、電線共同溝及び道路の築造工事を行う予定としております。以上です。

◆5番(大沢純一君)

この用地買収について、先ほど木原議員からもありましたけれども、用地買収については大変御苦労されて、本当に丁寧にやっていただいているんだなというふうに思っております。なので、やっと76%のところまで来たかという、こういったところもありますけれども、その市道2級25号の整備が一定程度進んで、あるいは完成した際には、この駅前のロータリーの出入口の場所、ここに信号機を設置するという計画があることは承知しております。

ただ一方で、現状でも駅前広場の外周道路、この東側と西側の信号機設置は以前から地域の声として、また地元議員全員でも要望させていただいているところでありますけれども、これは今どのように検討されているのでしょうか。

◎基盤整備担当部長(平出賢一君)

駅前広場の東西にあります横断歩道の信号機の設置につきましては、私どもも警視庁へ要望を行ってまいりました

警視庁として現地を視察していただきましたけれども、その結果、現在の状況、これは車両の交通量ということになりますけれども、その交通量では信号機の設置はできないという連絡を本年10月末にいただいているところでございます。

しかしながら、本市といたしましては、朝夕の通勤時の状況も勘案して、信号機の設置は必要であるというふうに認識しておりますので、今後も引き続き警視庁へ信号機設置の要望を行ってまいります。以上です。

◆5番(大沢純一君)

いつもこの信号の話になると必ず警視庁の大きな壁がありまして、なかなかそれが実現に向けての難しいところになっているわけですけれども、一方で、今御答弁ありましたとおり、市のほうとして、ここは絶対必要なんだと認識していただいている、これは本当に強い後押しになるというふうに思っておりますので、まさに市の後押し、そして地域の皆様の声も含めて、私たち地元の議員全員で頑張っていきたいなというふうに思っております。

さて、この現状では、この駅前広場西側の交差点、横断歩道について、現在交差点の西側に横断歩道があるけれども、東側にないわけです。ただ、そこを通る人、よく見かけます。これまであの場所というのは、信号機の設置の要望もありますとおり、幾つかの事故が既に発生しておりまして、歩行者の不規則な横断が続いている現状は大変危険を感じております。

この東側にも横断歩道を設置できないかという声がやはり多いんですけれども、それについてはどうお考えでしょうか。

◎基盤整備担当部長(平出賢一君)

横断歩道の設置につきましては、今の状況ですと大変難しいというふうに考えております。

先ほど御答弁いたしましたけれども、令和3年度に駅前広場から市道北11号線までの道路築造を行うということであり、この区間が通行できるようになりますと、東西の横断歩道を渡っている方が分散する、そういうことも予想されますので、その状況を見て必要な安全対策は行ってまいりたいというふうに考えております。以上です。

◆5番(大沢純一君)

まさにそのとおり、あそこで道ができれば、あの細い道路を通るまでもなく、そちらに人が流れることも大きく予想されますので、そういった流れを見ていただきながら、おっしゃるように必要な安全対策、ぜひ取っていただきたいことを要望したいと思います。

ここの駅前整備が期待されている大きな理由といたしまして、ここから日産工場の跡地までの間、この上砂町五丁目を中心としたこの地域に住む多くの市民の方が実は交通に不便を感じているという、こういった状況があります。

一つは、くるりんバスのルート再編で武蔵砂川駅の南側と立川駅を結ぶ路線がなくなり、さらにこれにプラスして市民が高齢化になってきたという、こういった中で、買物や病院に行くのが大変だという声を本当にたくさん伺うわけです。これどうしてくれるんだいということを、もうあそこら辺の地域を、恐らく声を聞かれる議員というのはほかにもいらっしゃると思うんですけれども、間違いなくみんな言われていると思うんです。そのくらい本当にいろいろたくさん声を聞きます。

ただ一方で、この地域が交通不便地域だという認識は行政のほうにありますでしょうか

◎まちづくり部長(小倉秀夫君)

本市におけます交通不便地域の定義といたしましては、バス停、鉄道駅、モノレール駅から距離が300メートル以上ある地域及びバスの運行本数が1時間に1方向1本程度に満たない地域としてございます。

砂川地域においては、この定義に当てはまる地域が複数あると認識しておりまして、武蔵砂川駅の北側についても交通不便地域であるといった認識は持ってございます。以上です。

◆5番(大沢純一君)

交通不便地域であるという認識を持っているということでよろしかったでしょうか。ありがとうございます。

まさにそのとおりで、特にこの交通不便の、先ほどおっしゃっていただいたこの定義、距離で300メートルというのは道のりではないんですよね。ですから、目の前のは300メートルだけれども、ずっと迂回していかなくちゃいけなくて600メートル、800メートルという場合だっていっぱいありまして、そうすると、やはりそれは交通不便だというような意見は本当に多くあります。

なので、この交通不便の定義というのも、ある時期ちょっと見直していただきたいという部分は正直あります。

その中で、ただ、だからこそ、この市道2級25号が大変この整備が期待されているという、こういったことも一方であるわけです。

ここが完成した暁には、ぜひそういった交通不便という認識も踏まえて、ここに路線バスなどを通すことを求めたいと思いますが、そういった考え、現状ありますでしょうか。

◎まちづくり部長(小倉秀夫君)

平成27年に策定いたしました立川市総合都市交通戦略では四つの重点整備地区を定めており、そのうちの武蔵砂川駅北側地区は交通結節点に位置づけられ、地域内での移動を支える施策として、都市計画道路の優先整備や、駅を中心とする生活中心地の交通環境の形成に取り組むこととしてございます。

このことを受けて、武蔵砂川駅への路線バスの乗入れも同戦略に位置づけており、バス事業者と検討するといった位置づけにしてございます。以上です。

◆5番(大沢純一君)

ありがとうございます。ぜひそういった未来の希望が少しでも、少しでもと言っちゃいけないな、未来への展望が大きく見えれば、やはりこの地域の方々も明るい未来を展望できるんじゃないかというふうに思いますけれども、ただ、この完成時期のまだ正確な見通しは実際立たないわけですね、正確な見通しは。

一方で、現在、今後の公共交通の在り方というのが庁内で議論されていると思います。これまで議会でもデマンドバスやデマンドタクシーなどという、こういった手段を公共交通についてどうだという、こういった議論があったというふうに思いますけれども、今後施策として展開をしていくに当たっては、その手前で実証実験を行うことになるというふうに思います。

そこで、そういった際には、ぜひこの交通手段についてのこの意見が大変大きいこの上砂五丁目を中心としたこの地域で実証実験をやることを要望したいと思いますけれども、そういったお考えについてはいかがでしょうか。

◎まちづくり部長(小倉秀夫君)

新しい交通モデルの検討につきましては、立川市地域公共交通会議において、これまで他自治体のケーススタディーに取り組んでおりますが、社会実験の検証結果では、当初の予想に反して利用率が極端に低いケースも散見され、本格実施への移行が大きな課題となってございます。

また、導入に当たっては、その運行目的をどうするか、その交通におけるターゲット、対象者をどう絞るか、どこまでの範囲をカバーするのか、運行形態、車種等をどうするか十分に検討を進める必要がございます。

さらに、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ対応を図る必要も生じてきております。

今年度に入り試行を始めた自治体もあり、また東京都が主催する地域公共交通の在り方検討会に立川市が参加していることから、これらの情報を参考にさらに研究を進めてまいりたいというふうに考えてございます。以上です。

◆5番(大沢純一君)

ぜひこういう声もあるということを心にとどめていただいて、進めていただければというふうに思っております。