平成28年2月予算特別委員会(2016/03/01) 議事録より
◆委員(大沢純一君)
私のほうからは1点、民生費の生活保護費・自立促進事業についてお伺いしたいと思います。
その中の金銭管理支援業務委託料に関して、金銭管理を受けている者の人数の資料、また自立促進支援金に関しては、区分別の支給実績の資料をいただきました。ありがとうございます。
これは、この二つの事業が今年度、27年度の予算と比べてちょっと減っているので資料をいただきました。
まず、金銭管理支援業務についてですが、いただきました資料、25年度と26年度の金銭管理を受けている方の人数ですけれども、26年度は25年度の約1.5倍です。
お伺いしますが、27年度、今年度の実績と来年度の見通しは大体どのくらいを予想しているか、もし数字があったら教えてください。
◎生活福祉課長(五十嵐智樹君)
まず、金銭管理につきましての御指摘でございます。
来年度以降の見込みということでございますが、資料のほうで平成26年度につきましては647件、平均で言いますと54名の方を支援させていただいております。
27年度、今年度につきましても同じぐらいの数字で推移しておりますが、若干伸びているというような状況がございます。
28年度につきましても同じような形で伸びていくというようなことで予想しておるところでございまして、予算編成に当たりましては、現状5,000円というのがワンパックというような形での委託になっているところを5,000円というか、もっと細かくパックを細分化して対応するということで幅広く対応できるような形ということで予算編成をさせていただいております。以上でございます。
◆委員(大沢純一君)
決算額ベースですと、25年度から26年度は約30%の増加となったわけですけれども、今年度と、また来年度が上がっていくという中で少し減っていくということですけれども、これについては毎年結構予算に若干余裕を持っていただいているのかなというふうに思っておりますので、ただ、ことしもまた来年度に向けてもふえていくという見込みの中では、これ高齢化などのところで大変影響が大きい事業だと思いますので、ぜひ丁寧な施策をよろしくお願いしたいと思います。
次に、自立促進支援金についてお伺いいたします。
これも25年度と26年度の区分別の資料をいただきました。まずお伺いいたしますが、この実績なんですけれども、25年度よりも26年度の支給実績のほうが約100万円下がっているんですけれども、これの理由というのはありますでしょうか。
◎生活福祉課長(五十嵐智樹君)
御指摘のとおり、決算額につきましては100万円程度下がっているところでございますが、こちらにつきましては、その年の状況に応じて支出しているものでございまして、使うべき人に支援をやっていないですとか、そういったことで下がっているというようなことではございません。その年の結果がたまたまこうだったということでございます。以上でございます。
◆委員(大沢純一君)
その時々の、その年々の状況によるという、こういう御答弁でしたけれども、一つ気になるのが、自立促進という生活保護事業の中でも一番私は重要な部分だというふうに思っております。この資料を拝見いたしますと、この事業内容としては就学支援、仕事の就学支援のほかにも、子どもの学習援助、学習環境の支援という、こういうことも事業も入っております。そういった中で、本当に幅広く、また大切な事業だというふうに思っておりますけれども、ただ、この予算が年々下がっている、これちょっと気になるんです。直近で申し上げますと、26年度が1,570万円、27年度、本年度ですけれども、前年度比20%減で1,280万円、28年度が同じく27年度比で35%減の850万円というふうな、こういった数字になっております。
本市の大きな課題でもあります生活保護に係る事業費の増加を防いでいくという、こういうことを考えると、この自立支援に力を入れる、これが今後ますます重要になってくるのかなというふうに思います。
その一方で、そうであるならば、予算も--まあ、予算ですけれども、ふえていくのではないかと思いますが、毎年これ少なくなって、26年度予算と28年度予算、この3年間の中だけでも、既に半分近くになっていると、そういうような状況もあるわけですけれども、これもちょっとこの理由をお示しいただけますでしょうか。
◎生活福祉課長(五十嵐智樹君)
予算額の減額につきましては、その前年度等の結果を踏まえまして翌年度の予算を編成するわけでございますが、利用実績の少ないものにつきましては、その実態に合わせたような形で予算額を削らせていただいておりまして、利用実績が高いものにつきましては、予算額を大きく上乗せしているというような形で工夫をさせていただいているところでございます。
結果として、総数でちょっと下がってしまっているというような実態がございますが、こちらにつきましては、それぞれの需要が伸びてくれば、それに合わせて増額に転じるというようなことも考えられる状況でございます。以上です。
◆委員(大沢純一君)
それでも直近で見ますと、例えば、平成27、今年度の予算というのは、直近、25年度を参考にすると思いますけれども、25年度の決算額から35%ほど実は余裕を見ているというような状況がありましたけれども、来年度の28年度予算というのは、26年度と全く同額ですね。これ500円ぐらいしか違いがないというところなんですけれども、先ほどの御答弁によると、もちろん、前年度実績という部分と、またもう一つ言うと、その時々の状況によってこれが変わってくるということだと思うんですけれども。もちろん、予算ですから、前年の実績からの推計で来年度が決まるという、こういうことなのかなと思いますけれども、でも、その予算組みが余りにもちょっと横滑りみたいな予算のような気がしまして。まあ、何も考えずに、そうやって当てはめたということではないとは思うんですけれども、前年度実績ということの数字がそのままなのかなと思いまして、もちろん、今までの実績があった。それで予算を組む。ただ、27年度はそれでも余裕を見たんだけれども、今年度は余裕を見ていない。余裕を見ずに、まるっきり26年度と同じというところでは、その辺の経緯ですとか、27年度どうしてちょっとふえて、今回については26年度と同じ数字で上げられたのかという、その辺ちょっともしあれば教えてください。
◎生活福祉課長(五十嵐智樹君)
何か意図を持ってそのような形をしたということではございません。たまたま結果的にそうなったというところでございます。
ちなみに、26年度、委員のほうで御指摘のありました学習支援のところでございますけれども、26年度までは小学校4年生以上を対象に実施しているところでございますが、今年度よりは小学校1年生からを対象にその幅を拡大させていただいております。
また、中学3年生までという上限も設けておりましたが、高校へ進学した方の中退を防ぐために、高校に入った方も必要に応じて支給をするというようなことで新たな取り組みも行っているところでの予算編成でございまして、たまたま数字的に似通った数字が出たというだけでございます。以上でございます。
◆委員(大沢純一君)
そうですね。生活福祉課の皆さんにも本当によくいろいろなことをしていただいているというふうに思っておりますし、その中で何か意図があってという、もちろん、そうじゃないというふうには思っておりますが、ただ一番心配なのは、「意図はない」というふうにおっしゃいますけれども、この予算というのはもちろん枠があるということですので、その枠があるということで事業が抑制されるようなことがもしあれば、それはちょっと心配するんですけれども、もちろん、意図がないということを十分に理解したいと思いますけれども。
一方で、この予算というのが、一つは行政として来年度どこに力を入れていくのかという、一つの市民に対するサインまた意思表示になるというふうにも思っております。そのときに、この自立支援事業予算が年々ちょっと減っていくというのが気になりまして、もちろん、再三申し上げる意図がないと信じていきたいと思いますが、年々減っていって、それでもちょっと気になりまして質問させていただいたわけでございます。
最後に、そういう中で生活保護からの自立支援について、来年度、特に強く取り組んでいくと、こういうことがありましたらお示しください。
◎生活福祉課長(五十嵐智樹君)
来年度に向けまして、この自立促進事業、こちらにつきましては、必要な方に必ずその支援が届くような形でケースワークを充実させていただいて、それぞれの支援があるということを被保護者の方に伝える、そのことによって、その被保護者が一日も早く自立、安定した生活が確保できるというようなことでつながればということで気持ちを新たに取り組んでまいります。以上でございます。
◆委員(大沢純一君)
ありがとうございます。今の御答弁の中で、「必ず」という言葉に本当に御決意を感じましたし、本当にそのとおり、本当にこれに--本当にセーフティネットですので、これに漏れがないようにやっていきたいというふうに思っております。また、そういうことを心がけていって、また「気持ちも新たに」という御答弁もありましたので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。