立川市の基金運用

本日から来年度(平成28年度)の予算審議である「予算特別委員会」が始まりました。

立川市議会では年4回の定例会で全員が毎回一般質問に立つので、議会ごとに質問づくりに追われるわけですが、そのうちの2回、9月の決算審議と3月の予算審議は、一般質問のうえに決算あるいは予算の審議もあるので、文字通り資料に張りつきっぱなしになってしまいます。大変しんどい季節がやってきましたが頑張りますので、お時間がある方は立川市議会インターネット中継も是非ご覧ください。

<立川市議会 議会中継>
http://smart.discussvision.net/smart/tenant/tachikawa/WebView/

本日の予算特別委員会では、立川市の基金運用について聞きました。
立川市の27年度版「財政データ集」で示された26年度の基金運用。
積立額(特別会計含む)が約191億円に対して運用利子が約900万円で、利回りは実に0.015%。

もちろん基金からの出し入れもあるので、すべてが資金運用されているわけではないのですが、それでも結果として現在の一般的な定期預金の利率0.025%よりも運用益が低いという結果になっています。

市の「資金管理運用方針」のもと、資金管理運用検討委員会というところでこの基金の運用を決めているのですが、この運用方針で元本割れを認めていない為に、運用は債権と定期預金で行われており、これは来年度も変わらないとのこと。

立川市は「不交付団体」ということで、国から地方交付税というものが入ってきません。そのなかで財政規律を維持しようと頑張っていますが、公共施設の老朽化など、将来的な財政見通しは明るくありません。

限られた財源のなかで、どうやって収入を増やすか。
現在の株式や為替の乱高下のもとでは、とてもすぐにとは言えませんが、基金運用のポートフォリオを見直すことも大きな手段になるのではないか。
そういった観点から、運用方法について質問しました。
行政からは、今後利率が良くなっていけば株式なども繰り入れることは考えられるだろう、との答弁がありました。

もちろん大切な市民からの税金をむやみに投資対象と考えるべきではないと思います。
元本割れをしない運用というのも、一つの考え方です。
しかしこうした基金運用を、時期を見てアクティブに行っていくことも重要ではないかと考えます。

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