図書標準の達成を

平成31年予算特別委員会(2019年3月15日) 議事録より

◆委員(大沢純一君)
私のほうからは、資料請求をさせていただいた2点、公明党の資料請求番号32と33、32のほうはいじめ・不登校の原因別、33は図書標準ということで資料を請求して出していただきました。ありがとうございます。
そのうちのまず33番の図書標準のほうからお伺いしたいと思います。

《資料》公明33 図書標準を達成している小・中学校の比率 市内と多摩26市の比較

長くというか、近年、図書標準がなかなか達成できていないということがたびたび話題というか、この議会の場でも指摘されますけれども、もしかしたらほとんどのところが達成されていなくて、本市だけの問題ではなくて、なかなか達成は難しいのではないかという仮説を立てて資料請求したんですけれども、結果としては、小学校、現在のところ65%で、これを見ますと、達成率の中ではワースト5位、下から5番目ですね、中学校が77.8%ワースト10、下から10番目ということで、これに対しての受けとめをお示しください。

◎学務課長(浅見孝男君)

ここで26市に調査させていただきまして、お示ししておりますが、これは市の名前とかを出すことはちょっとはばかられるので数字で出しております。

達成しているところを分析しますと、割と学校数や学校規模が小さい、人口が小さい市が多いということが分析でわかります。例えば立川市では、小学校19校、中学校9校ありますが、大規模校などではかなり冊数、達成するのが難しいので、人口が少ないところ、小規模校が多いところのほうが結果的には100%の達成率が高いというところが申し上げられます。以上です。

◆委員(大沢純一君)

分母が小さいから達成しやすいというような、そういった見解なのかというふうに思います。

議会の議事録ベースなんですが、これは過去のやりとりひもといてみますと、平成17年から22年、この図書標準というのが文科省のほうから指摘されたのが平成5年だというふうに記憶しておりますけれども、そこからこの図書の整備をしてまいりまして、平成17年から22年ごろは図書標準を満たしているという、そういった答弁が行われておりますが、大体平成25年ごろから不足しているという、こういった答弁が出てまいります。

ちょうどそのころ何があったかと申しますと、大体そのころに第一小学校の建てかえという、こういったことになってまいります。

そういった中で、推測なんですけれども、やはりこの学校施設の建てかえとか、また改修とか、こういった事業が大きく事業費の中で占めていることから、教育予算の全体の中で図書にまでなかなか回っていかないという、こういった実態があるのかなと推測するんですけれども、それについては見解はどうでしょうか。

◎学務課長(浅見孝男君)

立川市における新規の図書購入費についてだと思われますが、立川市は決して予算は少なくはございません。

例えば平成30年度予算では、小学校全校961万8,000円、平成31年度につきましては1,029万1,000円を今予算を計上させていただいているところで、中学校についても他市には引けをとらない予算だと思っております。

どうしても、さっき申し上げましたとおり、立川市の場合は大規模校が多いという特徴もございまして、1クラスふえると文科省の標準冊数というのは600冊とか700冊ふえることがあります。クラスがふえればふえるほど、もうちょっとした地区図書館並みの蔵書がないとどうしても文科省の図書標準には達しないというところがあります。

新規の予算をいつもお認めいただいておりますが、先ほど図書館長からも答弁申し上げましたとおり、廃棄本なども活用しながら充実に努めているところでございます。以上です。

◆委員(大沢純一君)

今回の資料を出していただいたやり方が達成率ということで、いわゆる一校一校が99%の達成率だとしても、結果的には達成していないということで、この率からは外れてしまうというようなことがあるとすれば、これはより一層の分析が必要で、本当に頑張っている中でなかなか、ぎりぎり達成していない学校が立川市は多くてという、こういうことであればやはり予算的にも頑張っていただいていて、もう一息予算づけしていただければ達成するというような、こういったことになるかと思います。

ただ、やはり先ほど申し上げたこの25年ぐらいから不足が目立つという、機を同じくして、これ小学校の校長会のほうからも要望が出ていると思いますけれども、この図書購入予算の増額、これはやはり25年から出ているという、こういった資料もあります。

やはり全体の教育予算の中で、投資的経費も含めた額がその学校の図書予算も含めてそこに影響して、なかなかシーリングがかかっているという、こういうことがもしあるんだとすれば、ここはもしかしたら、部的には予算を要求しているんだけれども、なかなか理事者の段階で削られてしまう、そういったことがあるのではないかなというふうな推測をしまして今御質問させていただきました。

今、課長の御答弁では、頑張っているというふうなことでありましたので、一旦この質問は課として不足と思っていないというようなことなのかというふうに考えますけれども、もし教育予算の、大規模改修、また今後これがずっとかかっていくものですから、それが影響してなかなか子どもたちが図書に出会う機会をそれによって制限がされることがあるんだとすれば、その予算はまた別立てで考えていただくことも必要じゃないかと思いまして、ここは一考をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


令和2年決算特別委員会(2020年9月13日)

平成31年度行政評価(令和2年度事務事業マネジメントシート)P.251より

【事務事業名】小学校普通教育振興(学校図書館管理運営事業)
2 評価の部(事業の成果)市内事業者からの寄附金を活用して図書購入を行い、学校図書館の充実を図った。これにより、文部科学省が定める「学校図書館図書標準」を全校達成することができた。

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