ハイリー・センシティブ・チャイルド(HSC)に対する認識を

平成31年3月 文教委員会(2019年3月8日)

◆委員(大沢純一君)

本市が今まで不登校の児童生徒に対する対策として示してきたもの、施策ということでは、先ほど居場所づくりという話もありましたけれども、今後、グリーンステップですか、図書館でそういう居場所を展開していく、また地域での健全育成の場、こういったことで、今回の委員会でも答弁が示されました。

これについては、これまでも、例えば適応指導教室の意義の一つも、社会適応力をつけるという、こういった面が示されてきたかと思います。ただ、もちろんそういった環境に行ける児童生徒はいいんでしょうけれども、なかなかそうして行けない場合がある。

特に、近年は、そういった児童生徒、子どもに対して、HSC、いわゆるハイリー・センシティブ・チャイルドという認識が広がっています。これは発達障害とは違いまして、治療ということではなく、あくまでも個性であります。しかし、感性がとても強いので、いわゆる人一倍敏感な子、こういったことでされておりますが、実に5人に1人いるとも、こういった見解もございます。

例えば、クラスメートを叱っている先生の声を聞くのがつらいですとか、あるいは教室の音やにおいがつらい、こういったことから、なかなか学校に行けなくなる、こういった児童生徒がいるということが指摘されておりますが、現状そのような生徒児童が市内でいるという、こういった認識はありますでしょうか。

◎指導課長(小瀬和彦君)

今、ハイリー・センシティブ・チャイルドですか、というお話がありました。何名いるとかということはわかりませんが、非常に敏感で、例えば音に敏感であるとか、それから逆に正義感が強いとか、そういうことで苦しんでいるお子さんが数多くいると考えております。以上です。

◆委員(大沢純一君)

まだかなり新しい概念といいますか、そういった認識であるかと思います。割に新しい認識であるかと思います。そういった中では、さまざまなそういったこのHSCにかかわっている方の話も聞くと、そういう本とか読みますと、やっと自分の、その子どもの、学校になかなか適応できない理由がわかったですとか、そういった認識がこのHSCだということでやっとわかったという、そういったことも紹介もされております。

さらに、いじめについても、ただ単に、先ほどずっといじめの話がありました。いじめているか、いじめられているかという、このAかBかではなく、実はそのいじめられている状況を見たことがつらくて、それで不登校になってしまうというような、こういったA、BではなくCの側で、実は不登校につながっている、こんな認識もありますので、ぜひこのHSCに対する認識については、今後教育委員会のほうでも、また担当課のほうでもしっかり認識を高めていただきたいというふうに思っております。

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