なぜ「ベーシックサービス」なのか
『「貯金」ができないこと』
この日本に住む私たちをとりまく閉塞感と不安感はどこからくるのか。議員秘書の頃からずっと考え続けてきて、「まさにそれだ!」と深く得心したのが、この一言でした。
現在の日本の社会保障は、各個人で補完しなくてはならない状態にあるのが現実です。医療・介護には自己負担があり、年金も多くの人にはそれだけで暮らせる額にありません。
たしかに「住民税非課税世帯」といった線引きの内にあれば負担が軽くなる制度はあります。しかし、問題はその外側にいる多くの人たちの生活です。
だからいざという時に備えて、一人一人が貯金をしてきたわけです。それでつくられた個人の安心が、日本社会を支えてきたと言えます。
ところが経済状況が変わり、毎日の生活で精一杯で、とても貯金なんてできなくなりました。それが「失われた30年」と言われる時代の、不安の大きな原因だったのではないでしょうか。そして今、物価高に収入が追いつかない中で、その不安はさらに深まっているはずです。
今日は大丈夫でも、明日何かあったらどうしよう。
それなら皆が老後のためにそれぞれ2,000万円貯めるのではなくて、少し負担を増やしても、皆で税金を出し合って、貯金に頼らなくても大丈夫な社会をつくりませんか。
2017年に井手英策先生から、この「ベーシック・サービス」の話を聞いて以来、これこそが僕が目指すべき政治だとの信念で活動しています。

