視察報告


視察について

「視察」というと議員の物見遊山であるようなイメージを持っている方も少なくないと思います。
かく言う私も、議員になるまで少なからず同じような考えを持っていました。

今では自宅にいてもインターネットなどで多くのことが調べられるのも事実です。また、電話を使って取材をすることでも、おおよその知識を得ることができます。しかし実際に視察に行ってみて、行かなければ感じられない多くのことがあることを知りました。

それは雰囲気や気持ちというような、文字通り「気」であり「熱」です。

現在、日本全体が人口減少時代を迎え、全国で「地方創生」というまちおこしに取り組んでいます。それは、この立川市でも同じです。

しかし地方都市に赴き、その自治体の職員から話を伺うときに伝わってくるのは、都下とはいえ東京にいては感じられない危機感、切迫感です。そんな中で、多くの自治体がときになりふり構わず様々な施策を展開しています。

具体的な先例とともに、そうした現場の気持ちと熱を持ち帰り、立川市のこれからに備える施策へと活かしていく。そのための行動が視察だと考えています。

視察

【環境建設委員会】大阪・高槻市 雨水対策アクションプラン(2017/10/12)

高槻市は平成24年8月、時間降雨量110ミリというこれまでになかった豪雨に見舞われ、床上・床下合わせて約900件の浸水被害が発生した。
それまで時間降雨量48ミリ対応として下水道整備を行ってきたが、そのときの豪雨の経験と今後も集中豪雨の発生が予想されることから、計画降雨量(時間48ミリ)を超える場合の対策として平成25年2月に「高槻市総合雨水対策基本方針」を策定した。
今回視察した「高槻市総合雨水対策アクションプラン」は、この基本方針のもとに策定された平成27年から平成46年(20年間)の計画である。
事業費はおよそ10億円(平成27年及び28年各年度。半分は国費)が使われており、毎年PDCAを行って事業を管理する。
事業内容についても5年毎に見直すこととしている。

【環境建設委員会】兵庫・神戸市 街路樹再整備方針について(2017/10/11)

神戸市の高木街路樹は約13万本であるが、これは他の政令市と比べても人口あたりの本数は突出している。
まちに緑が溢れる一方で、人口減少が始まっている同市にとってはその維持管理が財政負担の課題の一つとなっている。
そうした現状の下、神戸市では将来に向けた街路樹の適正配置などあるべき姿を示す「街路樹再整備方針」を平成29年4月に策定した。

第9回生活保護問題議員研修会(2017/08/25〜26)

長野市内で行われた生活保護問題議員研修会に始めて参加。2日間に渡る研修では、様々な研究や具体事例が報告され、複雑な生活保護制度の知識を深める大変有意義なものとなった。

愛知・半田市 マイレポはんだ (2017/05/22) 

オープンガバメントと市民協働に繋がる取り組みとして、半田市が行っている「マイレポはんだ」事業を視察した。行政にとっては業務効率化につながるものであり、市民には自らが相談した課題に、行政がどのように対応したかが見える事業である。半田市ではこの事業を通じて、課題・問題を市民と行政が共有し、共に解決に向かう基盤をつくることを目指している。