第76回全国都市問題会議 (2014/10/09~10)

【日程】平成26年10月9日・10日

【場所】高知県立県民文化ホール

【報告】

10月9日・10日の2日間、高知県高知市で第76回全国都市問題会議が開催され、全国から集まった区市議会議員とともに出席しました。この全国都市問題会議は毎年1回開催され、地方自治や都市問題についての研修が行われます。この会議の第1回目は昭和2年ということで、大変歴史あるものでもあります。

今回の全国都市問題会議の議題は「新たなコミュニティの構築をめざして」。これまで地域コミュニティの核とされてきた自治会、町会の加入率が減少しているというのは、全国的な課題であります。一方で近年、様々な災害が起こっているなかで、地域の繋がりというものもより強く求められています。新たなコミュニティをどうつくっていくか、大きな課題です。

自治会や町内会といった、これまでの地縁にもとづいた地域のつながりが、全国的に薄れてきているのが実情です。2007年に内閣府が行った調査では、自治会や町内会の活動に「参加していない」という回答が、半数以上という結果がでています。しかし、一方で防犯・防災や福祉、子育てなどで地域のつながりに期待している住民も多い中で、今、新たなコミュニティ――集まり方、つながり方をどう築いていくのか。

多くの研究発表が行われたなかで、特に関心を持ったのが、今回の開催市である高知市の取り組み。これは子ども達がまちづくりに参加する制度で、子ども達自身が「地域をこうすればいいのでは」という提案をし、それを子ども達が審査するというものでした。これは子ども達を育成するだけでなく、子どもを核として幅広い年代層の人たちがまちづくりに関わっていくことになり、そうしたなかで地域コミュニティが再構築されていくということです。この「子どもを主体とした」地域づくりは、大いに研究していきたいところです。

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