【環境建設委員会】はだのクリーンセンター(2016/10/31)

 

【日時】 平成28年10月31日(月)10:00~11:30

【視察先】 はだのクリーンセンター(神奈川県秦野市曽屋4624)

【視察者】 佐藤寿宏委員長、大沢純一副委員長、浅川修一委員、福島正美委員、谷山きょう子委員、江口元気委員 全6名

【目的】 環境建設委員会としてはだのクリーンセンターを行政視察

【対応】 秦野市伊勢原市環境衛生組合 施設課・参事兼課長 栗原一彰 氏/総務課・参事兼課長 沼崎千春 氏

 

 

【報告】

はだのクリーンセンターは、これまで伊勢原市内にあった清掃工場の老朽化にともない、平成25年1月に竣工した施設である。

視察では施設の概要を説明するDVDを視聴した後、担当者の案内で工場内を見学した。

同センターの処理方式である「ストーカ式焼却炉」は、立川市の新清掃工場でも採用予定であるが、この方式が全国で一番稼働している焼却炉であることが担当者から説明された。さらに同センターの特徴として焼却蒸気を利用した発電が行われており、ここで発電した電気でセンター内の電力が賄われており、さらに余った電気は売却している。その売却額は、本年度で3億2,000万円が予定されているという。

後述するが、はだのクリーンセンターの建設にあたっては周辺住民の同意がなかなか得られず、その過程において煙突から出る排ガス濃度についても大幅な自主規制を行うこととなった。

そのため、ダイオキシンは法令規制値の50/100、塩化水素は同じく法令規制値の7/100、硫黄酸化物に至っては法令規制値の1/100以下という厳しい自主規制の下に稼働している。

施設内はガラス越しごみ処理の作業が見学できるようになっている他、処理過程を示す展示などで一般廃棄物処理について学習できる環境を整えている。施設完成から4年に満たないこともあり、施設内はとても綺麗であり整然とした印象をもった。

見学後には質疑応答が行われた。内容は別紙の資料3として添付するが、そのなかで担当者から同センターを建設するにあたり、平成9年から16年という年月が掛かったことが言及された。前述の通り、周辺住民の理解が得られなかったためで、それは大反対運動と言えるものであったという。その間に市長が2回も変わるということにもなり、最終的には同地で建て替えることはしないという覚書を定礎石の下に入れての建設となったということであった。

また、資料3に記載されていない質問事項として、焼却灰の処理にどのくらいの費用が掛かっているかを聞いた。

これについては、自前の最終処分場を持っており平成35年まで稼働可能であることや現状は70%程度が使用されていることが述べられた上で、年間1億4,000万円程の費用が掛かっているとの回答があった。

焼却灰は年間5,500トン排出され、そのうちの3,200トン、70%ほどが資源化(セメント化)されているとのことである。

 

【所感】

立川市の新清掃工場建設予定地の周辺住民が中心となって構成される「立川基地跡地利用施設検討委員会」で前年9月、同センターに見学に行っている。その際に見学者から多く聞かれた声は、こういう施設であれば近隣にできても安心だ、というものであった。実際に今回の視察でも同様の感想を持つことができた。

現在、立川市では新清掃工場の建設にあたり、大きな反対の声はない。それは同委員会の方々の努力によるところであるが、この「はだのクリーンセンター」のような施設を実際に見学していることで理解が進んだ点も大きいと考える。

そのような模範的ともいえる施設をつくるのに、およそ16年という年月を要した。関係者の大変なご努力に敬意を表するとともに、様々な住民の声を積み上げて建設された同センターの知識や技術を、立川市の新清掃工場建設に向けて活かしていきたい。

尚、焼却灰の処分と再利用について、はだのクリーンセンターでは平成35年以降に現在の最終処分場が稼働できないという状況が発生する。これ以降の焼却灰の処分費用については懸念が残るものであり、本市においても同様あるいは類似のケースの試算について検討が必要であろうと思われる。

以上

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