災害ボランティア議連が研修会

2017(平成29)年2月22日(水)付 7面

伊豆大島からの報告 佐藤勝人(かつと) 東京・大島町議

「全国災害ボランティア議員連盟」主催の研修会が、伊豆大島(東京都大島町)で今月1日から3日間にわたって開催されました。研修会には、北は青森県、南は鹿児島県から49人の議員が参加。私は、研修プログラムの策定や当日の運営などに携わりました。

大島町では、2013年10月16日、大規模な土石流災害が発生。36人が死亡、3人が行方不明のままです。

今回の研修では、大雨による土砂災害をどう未然に防ぐか、災害ボランティアセンターに必要な資源は何かなどのテーマについて研修。現場視察では、土砂やがれきが大量に流れ込んだ弘法浜や元町漁港の現況について、私が概要を説明したほか、土砂災害を防ぐ具体的な工事についても学びました。

研修会に向けて、被災した町営プールの建て直し、道路の開通など復旧の取り組みや、災害を繰り返さないための砂防事業について全国の議員に知ってもらおうと、何度も打ち合わせを重ねて当日を迎えました。今回の研修を契機に各地の防災事業が進むことを願っています。

私は土砂災害発生当日から現在に至るまでの3年4カ月、現場へ出向き、その様子を写真に収めてきました。その数は7000枚以上になります。これらの写真は、土砂災害の記憶の”風化”防止に活用していきます。現在も続いている行方不明者の海浜・海底捜索にも毎回のように参加し、現場の方との対話を心掛けています。今後も被災者と寄り添いながら”新生”大島をめざし、全力で働いていく決意です。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年2月22日