リバースモーゲージモデルを利用した生活費給付について

平成26年第4回定例会一般質問(2014年11月28日) 議事録より

◆6番(大沢純一君)

建築基準法の関係で建てかえをすることができない、いわゆる再建築不可物件を所有している方の生活保護についてお伺いいたします。

具体的内容としては、こうです。市内にいらっしゃる方、市内で古くから住まわれている一戸建ての家と土地を所有されている高齢者で、お住まいの土地は、建築基準法で公道に2メートル幅で接道できていないという旗ざお地です。高齢になり、仕事もしていないため収入はない。国民年金も支払っていなかったことから、年金収入がなく、貯蓄もない。さらに、現在住んでいる家は古いため資産価値はなく、唯一の資産と言えるものは土地しかないが、建築基準法で再建築ができないため、買い手もつかないという状況です。

このような環境の方が、生活保護を受ける以外に当面の生活費が確保できないといった場合に、通常、生活保護では、資産を持っていれば、まずそれを売却してからということになろうかと思います。こうした換金性が高くない不動産を所有している場合の生活保護の対応は、本市ではどのように行っているのか、お示しください。

◎福祉保健部長(田中準也君)

建築不可物件と生活保護の関係でございますけれども、建築不可物件を所有している方の生活保護上の取り扱いにつきましては、窮迫した状態での申請があれば、建築不可物件を所有していても、その資産の内容を確認等させていただいた上で生活保護を受けるということはできます

生活保護が開始された場合の当該物件の取り扱いにつきましては、資産の活用に努めるよう指導させていただき、生活保護法第63条に基づきまして、当該物件の売却等による収入があった場合には、その収入の範囲内で、それまでに支給された扶助費相当額を御返還いただくということになっております。

以上です。

◆6番(大沢純一君)

御答弁いただきました内容は、先ほど申し上げたようなケース、つまり換金が難しい資産を所有している場合は、それが売却されたときに返金してもらうことを条件と申しますか--で生活保護が受けられるということかと思います。

私は、ここで、リバースモーゲージのモデルを利用した生活費給付について御提案させていただきたいと思います。

不況が長く続いたことから、生活保護を受けるということの抵抗感は昔よりも安らいでいるように感じます。もちろん、これは生きるための当然の権利ですから、必要な方が必要なときにスムーズに受けられるべきです。しかし一方で、できるなら生活保護に頼りたくない、このような抵抗感を持っている方も、やはり少なからずいらっしゃいます。

そこで、この建築不可物件を担保に生活保護と同程度の融資を行う制度を提案いたします。現在の制度、対応では、資金が換金できたとき、つまり土地が売れたときに、それまでの支給分を返金してもらう、このような仕組みです。仮にその所有者が亡くなって親族に相続された場合は、その親族が土地を売却できたときに返金額を請求するという仕組みであるとも伺っております。つまり、いつ返金されるか、また売れたとしても、土地の権利関係をずっと追っていくのは、労力として小さくないことも考えれば、返金されない可能性も、またこれも小さくないと想定されるわけです。

もとより、生活保護は返金を前提としているわけではないでしょうから、仕組みとしては、返金された場合には、債権の回収ということではなく、雑収入あるいは特別利益というような扱いになることかと思います。つまり臨時収入的な意味合いです。

そうではなく、土地の所有者が亡くなったときは、市がその土地を収用というか、市の財産にする、そのような同意のもと、生活費を市が支給するというのが私の提案する制度です。これであれば、支給を受ける側の土地所有者も、生活保護に対する抵抗感を感じる必要もなく、支給をする側も、ある程度の資産を確実に回収することができます。さらに、そういった区画の土地は、同じまち並みに点在していることも予想されますから、ある一定程度そういった土地が集まり、面的な確保ができれば再開発にも有効ですし、また、資産価値を上げて売却することで、市の収入にも寄与すると考えます。これについて見解を伺います。

◎福祉保健部長(田中準也君)

生活保護の関連でリバースモーゲージの利用ということでございます。

困窮状態にある方の支援につきましては、生活保護制度を中心に、他法、他施策を活用させていただき、対応しているところでございますが、御提案いただきましたような市単独での新たな支援事業等の実施につきましては、現在のところ状況が整っていない等の理由により、実現は困難というふうに考えておりますが、今後は、他市の状況等も注視してまいりたいというふうに思います。

以上です。

 

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